そろそろキャンプをしよう！！

マイアミ浜キャンプはキャンセルとなった。

理由はというと、



母親が亡くなったからだ。



キャンプ予約時には、
まだ普通に会話できていて、
大丈夫かと思って予約したのだが
急に病状が悪化した。


記事にするか迷ったが、
家族が重病の時にレジャーなんて考えられないので、
キャンプできるというのは幸せなことなんだ、というのを言いたいのと、
自分が忘れたくないということもあり、
記憶が残っているうちに記録として残しておこうと思う。
（重い内容なので読んでいただける方は心して読んでください）

病気が分かったのはちょうど2年前。

晴天の霹靂といった感じだった。

急に兄貴からメールがあり、
母親が、末期の胃がんステージ4、肝臓に転移があり手術不可、余命半年とのことだった。
（医者から聞いたときにはドラマによくあるがんの告知みたいだったとのこと）

「本気かよ・・」
一気に涙が出た。


胃が悪かったり、体重が減っていたりしていたものの
病院嫌いで行かず、ようやく病院行ったときにはもう手遅れだった。

がんについて調べたり、なんとか治療法がないかと調べてはみるものの、所詮素人。
末期なので、治療といっても、抗がん剤治療以外に何かするわけでもなく、
食べて、適度な運動して、寝て、とにかく健康的な生活を送って、
体力を付けるしかない。
また体調が良くないと、抗がん剤治療もできないらしい。

ほんで、食べなければだめだけど、胃が動かず戻してしまう様子だった。
食べられないようで、体重が減り続け、もうダメかと思ったが、
バイパス手術をして食べられるようになってからは、逆に体重が増え続け、
ほんとに病気なんかと思ったくらいだ。（笑）
体調が良くなってきたので、抗がん剤治療も始まった。

何とか奇跡を信じて、少しでも病気と戦える力になれるように
実家が車で15分ほどのところなので最低週一回は顔をだした。
子供の行事にもできるだけ呼んだ。
普通の家庭だったらしないであろう、車3台で
秋田の玉川温泉（片道約800km！」）に
車中泊しながら総勢16人で行ったりもした。
和歌山にある高野山にも総勢15人で行った。

あまりにも調子が良さそうで、
自分はすっかり病気のことなんか忘れていた。

顔出したときは他愛もない世間話をしていたが、
2月くらいになると、
「あんたは育てやすかったわ~」とか、
自分らの小さいときの話をするようになった。
もしかしたら調子が少しずつ悪くなっていて、
死期が近いのは分かっていたかもしれない。

そんな3月始めくらい。
腹水がたまりだし、あまり食べられないとのこと。
定期検診に行くと即入院。
医者からはCTを見せてもらい、
肝臓がガン細胞で腫れて、もう長くはもたないとのことだった。

何日か一般病棟に入院していたが、緩和ケア病棟に移動。
移動後、2、3日して、自分らの兄弟、孫、総勢15人が部屋にいられるように
緩和ケア病棟の中でも広い部屋に移動した直後だった。
容体が悪化し呼吸が止まった。
10日の金曜日にははなせていたらか、ほんとにあっという間だった。
たぶん、肝臓が働かなくなっていて、尿が出ず、
アンモニア脳症だったんだろうと思う。


入院時の荷物を持ち主がいないのに持って帰るのは切なすぎた。



命日は何の因果か3/11。
日本中が忘れられない日であるが、
自分にとって、さらに忘れられない日になってしまった。



追記：マイアミ浜のキャンセル料は電話で説明したけど、やっぱり取られた・・。
　　　　 説明しても嘘くさいし、こちらの事情だし、しょうがないか・・。